投融資の概要
投融資の背景
アゼルバイジャンは、豊富な石油源を有する一方、原油輸送が大きな制約となっていました。また、利用が多く環境面で懸念のある従来の輸送ルート(トルコ海峡経由)の代替として、本事業が推進されました。
一方、パイプラインは3ヵ国、534の村におよぶ大規模なものであり、建設に伴う影響について、環境・社会面でさまざまな配慮が必要でした。
IFCは、プロジェクトの社会・環境面において、持続可能性の向上に重要な役割を果たしました。
IFCによる開発効果
経済への影響
社会への影響
環境への影響
環境・社会面での持続性におけるIFCの貢献
環境・社会アセスメント、コントラクター・マネジメント:
IFCは環境・社会的配慮について、優良事例をBTCに紹介。労働、就業環境、コミュニティ・ヘルス、安全などの項目を評価基準に追加。
地域レビューの実施:
IFCの提案により、地域レベルの課題を分析・協議する場(1)を設置。
公開協議と情報開示:
地域コミュニティへの影響について独自に評価するため、「マルチ・ステイクホルダー・フォーラム」をEBRDと共催。
土地取得と補償:
土地取得や再定住計画・補償の詳細を明瞭化。情報開示を促進。
コミュニティ投資:
BTCの共同スポンサーと連携し、本プロジェクトに関わる中小企業・コミュニティを対象とする開発プログラムを支援。
注:
1. パイプラインのルート選択、地域の雇用、サプライチェーンマネジメント、貧困と不平等、気候変動、ガバナンス、人権など多岐に亘る議題を協議