投資家の皆様からの資金は、IFCの投融資活動を通じて、途上国の民間セクターの発展に大きく貢献しています。
IFCの市場からの資金調達
IFCは、投融資に用いる資金を国際資本市場における債券発行によって調達しています。IFCはトリプルA格付を有する国際機関発行体として、米ドルをはじめとする各通貨市場における公募債のほか、私募債、変動利付債(FEN)など様々な市場・形式で債券を発行し、円滑な資金調達を実現しています。2023年度(2022年7月〜2023年6月)は176本の起債を通じ、24通貨建てで約137億ドルを調達しました。2023年度末(2023年6月)時点で、IFCの借入残高は約524億ドル(うち、中長期が約494億ドル)です。
またIFCは、グリーンボンドやソーシャルボンドなどの社会的責任投資(SRI)債の分野においても主導的役割を果たしています。IFCのグリーンボンド・プログラムは2010年、ソーシャルボンド・プログラムは2017年に立ち上げられ、気候変動関連プロジェクトや途上国の人々の生活に良いインパクトを与える、魅力的な投資機会を提供しています。IFCはグリーンボンド原則及びソーシャルボンド原則に則り、毎年インパクト・レポートを発行しています。
日本からの調達は、機関投資家向けの公募債や私募債を中心に、IFC全体の調達の約10%を占め、日本市場は最も重要な市場の一つとなっています。